五十肩
五十肩
3年前に五十肩(はじめは左、治ってからは右と片方ずつ)になりました。
その時に五十肩について西洋、東洋医学を調べなおし、
いろいろと試してみました。
効果があったのものを含め感想などまとめておきます。
人によって効果は違うと思いますので参考程度に見ていただけると幸いです。
調べたこと
西洋医学編
肩関節を構成する組織に炎症が起こっていて、関節包炎、腱板炎、肩峰下滑液包炎、上腕二頭筋長頭腱炎などが同時に生じていることが多いとのことです。
なぜ炎症が起こるのかは、今でもはっきりしないとのことです。
ただ、ほんとに冷えると痛いし、夜も痛い、とにかく痛くてつらい。
夏でも、肩だけは温めないと痛い。
そして対応をあやまるとその後の人生で肩の動きが大きく制限される。
とんでもない疾患です。
経過としては、次のような経過をとることが多いと文献にあります。
私の場合、そのとおりの経過をたどりました。
始めに肩の違和感→ 次に痛み増大(服が脱げない、夜間痛:約2週間)
→そして痛み継続、肩関節の拘縮(服が脱げない、夜間痛継続:数か月)
→最後に痛み緩和、拘縮が残る*(痛みが繰り返すことがある)
*肩には多くの滑液包がありその内部はヒアルロン酸やたんぱく質でできた
滑液で満たされることで摩擦を押さえます。長く使わないと滑液の分泌が悪く
なり、膜が張り付いて拘縮が発生するとの説があります。
特徴としては
・片側に発生することが多い
・初めの数か月を除くと、『これ以上は上がらない』という動きの最後に痛い
・リハビリしないと拘縮が残る
・痛みが繰り返すことがある
その他
・肩が痛いときは、五十肩以外の疾患の可能性があるためまず医療機関
で診てもらうことをお勧めします。
・五十肩の場合、急性期をのぞいて、可動域改善と痛みを繰り返さないために激痛のない範囲で動かすことが大切です。ただリハビリを我流ですると余計に痛めることがありますので注意が必要です。
東洋医学編
五十肩のツボとして臂臑穴、肩髃穴、巨骨穴、臑兪穴、天宗穴、肩リョウ穴等
自分の症状とやったこと
急性期(痛み増大する)(~約1カ月 人によって違います)
いろいろやってみましたが何しても痛いです。
鍼灸施術(直後数時間)、消炎鎮痛剤治療(3日程度)、ステロイド剤治療(3日程度)は短い時間(カッコ内の時間程度)少し痛み緩和しますが、やはり痛いです。ステロイド剤治療でも効果が実感できないのでじっと耐えるしかない。
この時期は、痛くない場所で動かさずにそっとしておきましょう。
多くの人は痛くて動かせません。
夜間痛には抱き枕が効果ありました。
急性期から拘縮期への移行期 前半*(約1カ月~約3ヶ月 人によって違います)
(*動かしたときの痛みが大きく違うので前半と後半に分けました。
急に変わるのではなく少しずつ変化していきます。)
痛みが日々増すことがなくなりました。
夏でも肩だけ寒いです。
*冷やさないの大事です
服脱げない、夜間痛ひどいは変わらないです。
*夜間痛には肩を温めるのと抱き枕が効果ありました。
鍼灸施術、治療痛み止め治療も増大期とあまり変わりません。
リハビリ試みましたが、痛くてほとんど動かせません。
ただ、コッドマン体操だけは痛くなく、できるようになりました。
【コッドマン体操】
①肩の痛みがないほうの手を机やいすの上に置き、腰を曲げて体を前に倒し、
肩が痛いほうの腕を床に対して垂直になるように下ろす。
②腕をゆっくりと前後、左右に揺らす。
③時計まわりにまわし、さらに反時計まわりにまわす。
*多くの文献では500g~1kgの重りを持つようにかかれていますが初めは
自重スタートで、あとはペットボトルに水いれて最適値に調節するのが
いいようです。
無理するとすごく後で痛いので無理しないのがいいです。
急性期から拘縮期への移行期 後半(約3ヶ月~7ヵ月)
冷やさない限り、静止時の痛みがぼぼなくなりました。
動かすと痛みます。
特に下図の動き(内旋外旋)をすると激痛です。
このリハビリは完全に痛みがなくなってから行いましょう。
また、鍼灸施術、痛止治療の効果が実感できるようになりました。
特に上腕二頭筋長頭部(ツボ:肩髃)への痛止(医師が処方してくれたのは:セレコックス)や鍼灸治療で日常動作での痛みが和らぐようになりました。
この時期、リハビリもいろいろと試してみました。
コッドマン体操とぶら下がり健康器を使ってのリハビリは痛くないのでで続けていました(3回以上/日)。
特にぶら下がり健康器を使ってのリハビリは可動域向上も疼痛緩和にも効果がありました。(少しコツがいりますのでやるときは、何度か一緒に練習してからの方がいいですね)
【ぶら下がり健康器を使ってのリハビリ】
一番は、ぶら下がり健康器のバーの位置を目の高さ程度で設定し、両手でバーを握って足を使って負荷をコントロールしながら、ゆっくりと気持ちのいい方向に体をゆする。
可動域向上も痛み緩和にも効果があったと思います。
ぶら下がり健康器がない場合、少しむつかしいですが壁でもできます。
(少しコツがいりますので何度か一緒に練習するのがいいですね)
拘縮期(7ヵ月~1年)
ついにその日が訪れました。
その日これまでと違う鍼灸施術を行いました。
知り合いの鍼灸師さんにお願いして、鍼(鍼12カ所)で筋肉をゆるめ、その後、補助付きで腕を上げる運動を数回行いました。
(腕の上げ方も痛くなくあげるコツがありました)
すると今まで痛くて上がらなかった腕がなんと痛くなく上がりました。
(反対の腕の7割程度)
おまけに日常動作時の痛みも軽減し、腕を上げても鋭い痛みはなくなりました。
ただ。肩関節は固まっていて一定以上は上がりません。
日によっては時々痛みがぶり返します(そんな日は鍼灸施術+痛止 鍼灸施術+ぶら下がり健康器で楽になります。ただし、痛止+ぶら下がり健康器は加減がわからなくなるのでやってはだめです)
その後は、鍼とぶら下がり健康器を使ってのリハビリの日々です。
リハビリのたびに肩関節の可動域が上がるのが実感できるので続きます。
半年ほどで可動域戻りました。
ほかにもリハビリ体操いろいろ試しましたが、この時期は少し痛気持ちがいい動作がいいようです。下にいろんなリハビリの図記載します。
左肩が治ってやれやれと思ってたら、今度は右肩がなりました。
一度経験しているため、拘縮期への移行期からは鍼とぶら下がり健康器を駆使した結果、右側のほうが3カ月ほど早く動くようになりました。(本人は信じてます)
あと右側は急性期に医師と相談して、ステロイド使わず上腕二頭筋長頭部への消炎鎮痛注射を2回行いました。こちらはステロイドと違い短期間に繰り返しできるのが魅力です(ステロイドなしでも痛みに効くのか確かめたくてやってみました、上腕二頭筋長頭部への消炎鎮痛注射はステロイドと同程度3日程痛みが少し緩和されました。)
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
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電話:090-9696-2583